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ドラマ『テセウスの船』 あらすじ 感想 まとめ

ドラマ「テセウスの船」

◎ドラマ『テセウスの船』は、東元俊哉による『モーニング』にて連載された漫画をドラマ化した作品。

◎TBS系「日曜劇場」で放送。

◎主演は竹内涼真

 

ドラマ「テセウスの船」の【あらすじ&ドラマ感想】を紹介します!!

 

 

ドラマ「テセウスの船」のあらすじ

1989年6月に、北海道音臼村の音臼小学校で毒物事件が発生した。

児童16人、職員5人の合計21人の犠牲者を出した無差別毒殺事件だった。

地元の駐在所警察官・佐野文吾の自宅から青酸カリが発見され、容疑者として逮捕された。

 

佐野は一貫して否認しているが、最高裁で死刑判決が下り、2017年現在も収監中。

その佐野文吾の息子、田村心は1989年7月10日に生まれたため(逮捕された後)父との面識はなかった。

心は「殺人犯の家族」と周りから言われ続け、子供の頃から目立たないように生き、周囲に知られるたび、引っ越しを繰り返す事を続けてきた。

心の妻・田村由紀は「自分の父親を信じて」「産まれてくる子供のためにも」と心を励ましていたが、出産と同時に命を落とす。

産まれた娘・未来は、義父に引き取られることになる。

それは、心が犯罪者の息子で、娘が犯罪者の孫となってしまうからだった。

「父が冤罪であれば、娘は犯罪者の孫ではなくなる」と言う思いと、由紀の言葉を思い出し、事件に向き合う事を決心した。

由紀が纏めた事件の資料を手にし、事件があった音臼村を訪れたが、事件の起きた学校は廃校になりなくなっており、慰霊碑だけがあった。

そこで謎の霧に包まれ、気が付くと1989年の音臼村にタイムスリップしていた。

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 ドラマ「テセウスの船」のドラマ情報:キャスト

ドラマ「テセウスの船」/2020年1月19日~3月22日迄放送。

《キャスト》

・田村心(竹内涼真

・佐野文吾(鈴木亮平

・佐野和子/田村和子(榮倉奈々

・佐野鈴/田村鈴/村田藍(白鳥玉李/御守花凜/ 貫地谷しほり

・佐野慎吾/田村慎吾(番家天嵩/田澤泰粋/ 澤部佑

・田村由紀(上野樹里)※特別出演

・木村みきお( 安藤政信/ 柴崎楓雅)

・木村さつき( 麻生祐未

松尾紀子芦名星

・田中正志(せいや霜降り明星

・長谷川翼( 竜星涼

・金丸茂雄(ユースケ・サンタマリア

・田中義男( 仲本工事

 

《スタッフ》

《原作》 東元俊哉『テセウスの船』(講談社コミックスプラス / モーニング刊)

《脚本》高橋麻紀

《音楽》菅野祐悟

《主題歌》Uru「あなたがいることで」(Sony Music Associated Records

《プロデューサー》渡辺良介、八木亜未

《演出》石井康晴松木彩、山室大輔

 

ドラマ「テセウスの船」の感想

①タイムスリップ

このドラマを見る前はテセウスの船」というタイトルから、てっきり戦争ものなのかな?と思っていましたが笑。

見始めると「あぁ、SFサスペンスなんだ」と。

このドラマの中で、主人公である心は、合計3回タイムスリップしています。

1回目:現在→過去

2日目:過去→現在

3回目:現在→過去

…とタイムスリップすることになります。

このタイムスリップのストーリーは本当によくできていると思います。

毎回、心の周りにいる誰でも怪しくて犯人に見えてくる。

心や心の父親はどこかで殺されるんじゃないか?と毎回ハラハラドキドキです。

そしてサスペンス要素だけではなく、泣き所も沢山あります。

心は父親が犯人として捕まる前にタイムスリップしているので、過去の心は母親のお腹の中にいるという設定。

自分が生まれる前の、明るい家族達に出会う事になる。(現在は犯罪者の家族と言われ、ボロボロ)

過去では、その時代にあった芸能人を反映させていました。

父親の文吾が子供達の前で、「猪木のモノマネ」をする場面が多かった。

「元気ですか-?」「元気があれば何でもできる」「いち、に、さん、ダーーー!」

子供達はこのモノマネが大好きで、いつも笑いが絶えない一家だった。

この場面から未来の佐野家を見ると、悲惨で切なくなります…。

 

このドラマでは重要な証拠としてフロッピーディスクが出てきます。

過去ではワープロが主流の為、データー保存にはフロッピーディスクを使います。

(知らない人も多いと思いますが)

その重要なフロッピーディスクを、心はタイムスリップする瞬間に落としてしまう。

それを拾った人物がいましたが、直ぐ使い方が分かっていたので疑問笑。

 

②佐野家の家族

今回は、竹内涼真さんと鈴木亮平さんが親子という設定です。

彼等の年の差は10歳ほどなので、ちょっと親子に見えないんじゃないかな。と思っていましたが、ドラマの中では心が通じ合っている親子のようでした。

心は父親に「あなたの息子です」と言えない。

最初は疑っている父親が「あんたを信じるよ」と言った時は、やっぱり親子だから何かを感じたのか?と泣けました。

この2人の関係性が、毎回泣けます!!

心の母親:和子も、肝が据わっている明るい女性で、文吾を支えていました。

そして心の兄と姉である子供達も、両親に似たのか、優しく正義感が強くていい子達。

凄くいい家族。

だけど、冤罪で未来は悲惨になってしまうんだと分かっているから余計に心が痛みます。

話は変わり、私の中でSFならではの疑問があります。

和子は妊娠しているので、お腹にはまだ生まれない心がいる。

この時点で、心が二人いる。

そして心が、2度目のタイムスリップで過去に戻って来た時の事。

「心さん!久しぶり!」「どこ行ってたんだよ!」と佐野家の皆が心を心配していた。

そして「お腹の中の子の名前は「心」にしようと、皆で決めたんだと」言う。

「心」という名前は、心がタイムスリップした故についた名前なのだろうか?

きっと他にも色々探したら、もっとありそう。

 

③子役の木村みきお

木村みきおは、未来の大人より子役の柴崎楓雅くんの方が演技力が凄い

無邪気な小学生を装っているが、心の目の前だとガラリと態度を変えてきます。

クライマックスで、心が小学生のみきおに、大人を怒鳴るように、怒りをぶつけるシーンがある。

普通、小学生があんなふうに大人の男性に怒鳴られたら、ビビッて泣くと思う。

しかし、みきおは臆せず不敵な面構えで、心を冷たい目で見ている。

姿は小学生だが「心は大人のみきおがいる。」と思わせる演技力。

「ジ・エンドー!」も、子役の柴崎楓雅くんのほうがインパクトありました。

 

ドラマ「テセウスの船」の感想まとめ

毎回、誰が犯人なのか?みんな怪しく見えてハラハラドキドキしていました。

タイムスリップした心を父親である文吾が怪しいと疑っていましたが、最終的には信じて貰えた時は涙ものです。

心は文吾の冤罪を晴らすためだけど、「あなたは未来犯罪者になっている。ぼくはその息子です」なんて、いきなり言えませんもんね。

 

しかし、過去を変えてしまうと未来も変わってしまう。

いい方向でも悪い方向でも。

その事によって、主人公である心や、心の家族が殺されてしまいそうでハラハラしていました。

 

テセウスの船とは

パラドックスの一つ。

「ある物体において、それを構成するパーツが全て置き換えられたとき、過去のそれと現在のそれは「同じそれ」だと言えるのか否か、という問題をさす」

 

結果的には、そうなってしまった。

だとしても、幸せそうなので良かった。

未来を変えてしまったら、いままであった過去は無かった事になる。

なくなった過去を知っているのは変えた本人だけ。

凄く切なかったです。

 

このドラマは続きが気になり、一気に見てしまったドラマです!

すごく面白かった!!

サスペンス系なので、忘れた頃にもう一回見たいドラマです。