この前、息子の夏休みが終わりました。
夏休みと言っても、小学校のような「のほほん」とした夏休みではなく
小学校の頃と比べて、宿題の量が半端ない笑。
部活も毎日あり、夏休みの中で2回くらい「夏休みの宿題を先生方に確認してもらう日」というのがあって、大変そうだった。
私の時代、こんなに宿題は無かったように感じる(遠い日なので覚えてはないが)
そんな中、宿題の中に
「読書感想文」がありました。
息子は今まで図書室で借りてきた本は、アニメ映画になった本など、自分が元々ストーリーを知っている本しか借りてこない。
こんな本の読書感想文では、先生に小言を言われそうだ…。
そこで考えたのが、息子は意外とドラマでも映画でもサスペンスが好きだという事。
さらに、ティーンエージャー用の本。
自分の息子という事で、私もハマった本は読めるのではないか?と考えます。
結局選択した本は「青空のむこう」/アレックスシアラー
私が数年前から好きな作家さんで、「アレックスシアラー」さんを選びました。
彼の本を初めて読んだ時
そこまで本好きではない私が、のめり込むように読んでしまった。
アレックスシアラーさんの作品で、中学生におススメ!という本の中で
「青空のむこう」という本があり、読ませてみたところ
面白かったらしく、2日くらいで読破していました。
(私より読むのが速かったので意外だった)
青空のむこうのあらすじ
交通事故で亡くなってしまった小学生のハリー。
「死者の国」では、この世に未練を残した人々であふれていた。
「彼方の青い世界」に行くには、未練にケリをつけなければならなかった。
ハリーは亡くなる直前に、姉のエギーと喧嘩をし、酷いことを言ってしまった。
仲直りしないまま、あの世に来てしまった事を後悔していた。
その後、同年代くらいの少年:アーサーと出会う。
彼は母親を探し続け150年もの間「死者の国」にいる。
彼に「死者の国」の事を沢山教えて貰うハリー。
青空のむこうの感想
想像している、死後の世界とは違い、地獄とか天国とかのイメージとは違い、淡々としています。
一番胸に染みたのは…。
①ハリーが学校を訪ねた時。
きっとみんな泣いて寂しがっているだろうと、明るいハリーが想像していたが
自分の机はもう、転校生が使っていて、自分がいなくても皆の時間は進んでいる事。
寂しくなんともいえない気持ちになっていたハリーだったけれど、意外な人物がハリーを想っていてくれた。
この場面は涙…!!
②家族の元を訪れた時。
現在の家族の様子をハリーは知り、自分の気持ちを伝えようとする場面は切なく涙ものでした。
まとめ
死は誰もが突然やってくるもの。
後悔しても、あの世に行ったらやり直しがきかない。
それだけに、今生きている時間を大切にすることを描いていると思います。
ハリー自身がとても明るい性格なので、ストーリーは暗く感じません。
最後はやっぱり切ないけれど、希望を持ちながら読み終える内容になっています。
息子の反応
読み終えると「やっぱりこうなったか。」と言っていました。
息子は「ジェリー・大食い・ドンキンス」がお気に入りだったようです。
ハリーに意地悪する人物でしたが、結果、憎めないいいヤツでした。泣けた。
息子は感想文を書いたので読ませてもらうと、凄く感動したようで、「この本から人生を教えて貰った」とも書いてありました。
さらに息子はこの本を、2回目を読もうとしていたのには驚きΣ(゚Д゚)
私がアレックスシアラーさんの本を他に読んだのは
・「スノードーム」
・「13カ月と13週と13日と満月の夜」
この2冊しかありませんが
この本も私が夢中で読んだ事を息子に伝えると
「読んでみたい」とのこと。
私は1度読むと満足するので「メル〇リ」に既に売ってしまった。
と伝えると
「何で?読みたかったのに!!」と文句を言われました笑。
とりあえず、本に興味を持ってもらってよかったと思います。
アレックスシアラーとは?
◆アレックス・シアラー(Alex Shearer、1949年6月25日 - )は、イギリスの小説家。
◆来歴
・30以上の仕事を経験後、29歳の時にテレビのシナリオライターとして認められた。
・テレビ、映画、舞台、ラジオ劇の脚本家として14年間活躍し、その後、小説執筆に専念。
・処女作は、1996年の『The Dream Maker』。
・特に児童冒険小説に人気があり、世界的なベストセラー作家として評価されている。
・イギリスの批評では、チルドレンとYA(ヤングアダルト)のジャンルの作家と位置づけられているが、作品は広いジャンルに渡っている。
・2009年2月2日に行われたジュンク堂書店池袋店のトークショーでは、自身もジャンル分けされることを嫌っていると述べた。
・シリーズものを書くことがなく、毎回新しいテーマに挑戦している。
・元シナリオライターであるためか、家庭内での些細な出来事や街中でのちょっとした事件などから題材を取り上げて、それを深く掘り下げるのが得意。また執筆スピードが速く、同トークショーでは『青空のむこう』を3週間で書き上げたと自身語った。
・年に2冊のペースで執筆していて、すでに25タイトル以上が出版されている。
◆人物
・イギリスのサマセット州在住。
・妻ジェーン(Jane Shearer)との間に息子と娘がいる。
・趣味は、自転車、ギター演奏。
・自転車旅行が目的で、一人で中国やオーストラリアに行った事がある。
・シアラーは、自身の子供に出版前の作品の原稿を渡して読ませることもあるという。
Wikipediaより:引用
今回読んだ「青空のむこう」は3週間で書き上げたって…。凄すぎる!!( ゚Д゚)
他のアレックスシアラーさんの作品を紹介
私が他に読んだアレックスシアラーさんの作品は2冊しかありませんが
少しだけ紹介。
「スノードーム」
・私が初めて読んだ、アレックスシアラーさんの作品。
・アレックスシアラーさんの作品は子供向けが多いと言われているが、これは少し大人向けのようなきがする。
・憎しみなのか、愛なのか…。スノードームという題名から、息子に「読んだら少し怖いかもしれない。」と伝えると、見事に核心をついた答えが返ってきました。
・切ないというか、これで幸せだったのか?と考えさせられる内容。
「13カ月と13週と13日と満月の夜」
・これは、凄くできたストーリー。(スノードームもですが)
・最初は、すこし退屈な日常だが、中盤から目が離せない。
・子供向けだが、途中で何度もゾクッとする場面が沢山出てくる。(心理的に)
・この子達、大丈夫だよね?と不安になり、最後まで読まないと安心できない。
・息子の友達らが遊びに来ていた傍ら、この本を読んでいたが、息子が私を呼んでいたのに気が付かないほど集中して読んでいた。
終わりに
あまり本を読まない私ですが、アレックスシアラーさんの本は面白いとおもうのでおススメです。
現在コロナが怖いので、図書館で借りてこれない自分がいますが、もっと読んでみたいなぁ。
『チョコレート・アンダーグラウンド』は、借りてきたけれど、時間が無くて少ししか読まなかった。
『青空のむこう』
『13ヶ月と13週と13日と満月の夜』
『スノードーム』
4作の日本国内販売部数は、100万部を突破しているそうなので、機会があったらまた読んでみたいです。