映画『トップガン マーヴェリック』 あらすじ 感想 まとめ
映画「トップガン マーヴェリック」
◎1986年5月16日(アメリカ)、12月6日(日本)で公開された大ヒット映画「トップガン」の、36年ぶりとなる続編!
◎映画『トップガン マーヴェリック』は、2022年5月18日(カンヌ国際映画祭)に公開された作品。
◎主演はトム・クルーズ
映画「トップガン マーヴェリック」の【あらすじ&映画感想】を紹介します!!
映画「トップガン マーヴェリック」のあらすじ
ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル海軍大佐(トム・クルーズ)は、米海軍の過去40年間において空中戦で3機の敵機撃墜記録を持つ唯一のパイロット。
しかし、昇進を拒み続けている彼は、部隊で一悶着起こした関係で左遷。
スクラムジェットエンジン搭載の極超音速テスト機「ダークスター」のテストパイロットを務めていました。
しかし、そこでは最高速度が「マッハ10に達していない」という理由で「計画が凍結される」ことを伝えられる。
マーヴェリックはチェスター・“ハンマー”・ケイン海軍少将(エド・ハリス/菅生隆之)が「計画凍結」を言いに来る前に、「マッハ10」まで達成させようと離陸。
その結果、「マッハ10」までを成功させるが、それ以上の速度記録を更新させようとした結果、ダークスターのエンジンに無理がかかり、空中分解させてしまう。
マーヴェリックは自分勝手な行動から、「飛行禁止」を言い渡されてもおかしくない立場だった。
しかし、過去に戦闘機パイロットとしてマーヴェリックと共に戦った「太平洋艦隊司令官トム・“アイスマン”・カザンスキー海軍大将(ヴァル・キルマー/東地宏樹)」の強い要望で、ノースアイランド海軍航空基地の
「トップガン」における教官職を命じられることになった。
その頃、とある国家がNATO条約に違反する「ウラン濃縮プラント」を建設し稼働させようとしていたため、それを「破壊する特殊作戦」が計画されていた。
マーヴェリックは、「トップガン卒業生」から選りすぐられた「若き精鋭パイロット達」に対し、特殊対地攻撃作戦の訓練を施す「教官」として抜擢されたのだった。
この任務は
①「基地周辺の強力な防空網を避ける為、「険しい渓谷を超低空・超高速」で飛行しなければならない。
②「電磁波妨害」も行われているため、GPSを用いる最新鋭機のF-35は役に立たない。
という極めて困難な任務だった。
そして、「若き精鋭パイロット達」の中に、マーベリックのかつての友人であり、戦場の中で事故で亡くなっている「ニック・“グース”・ブラッドショウ海軍中尉(アンソニー・エドワーズ/平田広明)」の息子:ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショウ海軍大尉(マイルズ・テラー/宮野真守)がいることに困惑する。
マーヴェリックはルースターの母から頼まれ、彼を父であるグースと同じ目に遭わせないように、海軍兵学校への志願書が受理されないように工作していた過去があった。
ルースターは、その願書が受理されなかったのはマーベリックの仕業だと知っていた。
さらに、父がマーヴェリックの後席に乗っていて事故死したことを知っており、父の死の原因を作った人物として一方的な恨みを募らせていたのだったが…。
映画「トップガン マーヴェリック」の映画情報:キャスト
映画「トップガン マーヴェリック」2022年5月18日(カンヌ国際映画祭)、2022年5月27日(アメリカ、日本)年月日公開。
《キャスト》
・ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル海軍大佐(トム・クルーズ/森川智之)
・ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショウ海軍大尉(マイルズ・テラー/宮野真守)
・ペニー・ベンジャミン (ジェニファー・コネリー/本田貴子)
・ジェイク・“ハングマン”・セレシン海軍大尉(グレン・パウエル/中村悠一)
・ナターシャ・“フェニックス”・トレース海軍大尉(モニカ・バルバロ/内田真礼)
・ロバート・“ボブ”・フロイド海軍大尉(ルイス・プルマン/武内駿輔)
・ルーベン・“ペイバック”・フィッチ海軍大尉(ジェイ・エリス/ 木村昴)
・ミッキー・“ファンボーイ”・ガルシア海軍大尉(ダニー・ラミレス/内田雄馬)
・ジェイビー・“コヨーテ”・マチャド海軍大尉(グレッグ・ターザン・ラミレス/杉村憲司)
・トム・“アイスマン”・カザンスキー海軍大将(ヴァル・キルマー/東地宏樹)
・ボー・“サイクロン”・シンプソン海軍中将(ジョン・ハム/加瀬康之)
・ソロモン・“ウォーロック”・ベイツ海軍少将(チャールズ・パーネル/楠大典)
・バーニー・“ホンドー”・コールマン海軍准尉(バシール・サラフディン/ 三宅健太)
・チェスター・“ハンマー”・ケイン海軍少将(エド・ハリス/菅生隆之)
・ビリー・“フリッツ”・アワロン海軍大尉 (マニー・ジャシント/ 中尾智)
・ブリガム・“ハーバード”・レノックス海軍大尉(ジェイク・ピッキング/ 江頭宏哉)
・ローガン・“イェール”・リー海軍大尉(レイモンド・リー/手塚ヒロミチ)
・ニール・“オハマ”・ヴィキャンデル海軍大尉(ジャック・シューマッハ/水越健)
・キャリー・“ヘイロー”・バセット海軍大尉(カーラ・ウォン/種市桃子)
・サラ・カザンスキー(ジーン・ルイザ・ケリー/清水はる香)
・ニック・“グース”・ブラッドショウ海軍中尉(アンソニー・エドワーズ(アーカイヴ映像)/平田広明)
・キャロル・ブラッドショウ(メグ・ライアン(アーカイヴ映像)/ 斎藤恵理)
・シャーロット・“チャーリー”・ブラックウッド(ケリー・マクギリス(アーカイヴ映像))
《スタッフ》
《監督》ジョセフ・コシンスキー
《脚本》アーレン・クルーガー、エリック・ウォーレン・シンガー、クリストファー・マッカリー
《原案》ピーター・クレイグ、ジャスティン・マークス
《製作》ジェリー・ブラッカイマー、トム・クルーズ、クリストファー・マッカリー、デヴィッド・エリソン
《音楽》ハロルド・フォルターメイヤー、レディー・ガガ、ハンス・ジマー
《主題歌》レディー・ガガ「Hold My Hand」
《撮影》クラウディオ・ミランダ[1]
《編集》エディ・ハミルトン
映画「トップガン マーヴェリック」の感想
①戦闘機の訓練や空中戦が大迫力!!
「トップガン」といえば、戦闘機での飛行シーンが見ものだと思います!
家で見る画面とは違う、大画面と音響の良さ!!
やはり、映画館で見るのが大正解でした!
エンジン音や飛行中の迫力のある爆音や戦闘シーンは本当に大迫力!!
訓練から戦闘シーンまでハラハラしながら、パイロットと同じように手に汗握る感覚で見ていました。
②この映画では、俳優たちが実際に空飛んでいる
この映画では、戦闘機にのっているパイロットたちが実際に感じる「G」や「振動」などの感覚を細部まで捉えようとするため、実際に俳優さん達が操縦したそうです。
まず、彼達が「コクピット」へ乗り込む前の段階で「アメリカ海軍公認のブートキャンプ」をこなさなければならなかったそう。
主役のトム・クルーズは楽しんでやっていたそうですが、他の俳優陣にとっては地獄でしたかなかったとか。
トム・クルーズは実生活でもパイロットで曲芸飛行することもでき、前作のトップガンの経験や、航空機操縦資格を保有している事もあり、トム・クルーズは出演者の為に3カ月間のトレーニングプログラムを組んだそうです。
凄いですね、トム・クルーズ。60歳とは思えない…。
その後トレーニングが修了し、実際に空を飛ぶ訓練が始まったそうです。
しかし、そのトム・クルーズさえ、「高G」に耐える事が必要なF/A-18E/Fの操縦を許可されず、海軍の現役パイロットによる飛行映像を利用しているそうです。
-ちなみに-
F14と敵の5世代戦闘機:Su-57の飛行シーンは全てCGで行われたそうです。
F18の場合は、1機のジェット機を使用し、複数のジェット機空中戦闘シーンはCGIを使用して作られたそうです。
③「G」とはなんぞや?
この映画ででてくる「G」。
主役のマーヴェリックが「10G」をしょっぱなからクリアするという場面や、訓練でも、敵地で最後に「地獄の10G」に耐えてからの、敵から狙い撃ちを避けるという計画などでよく耳にした「G」。
ロケット発射でもよく聞く言葉だと思います。
「Gとは、加速度の単位」です。
《加速度のGの例》
①エレベーターに乗ったときに上がる(重く感じる)時、下がる(軽く感じる)とき→
上下方向で最大+0.2Gと-0.2G。
②スポーツカー→急発進~100kmまでに感じるGは約1G(一般車ではなかなか出す事が難しい)
③旅客機→1.5G程度
④ジェットコースター→3G~5G(一瞬のみ)
⑤戦闘機→3G~5G(長時間ずっと)
※ジェットコースターと戦闘機は、3G~5Gと同じですが、ジェットコースターにかかるGは一瞬、戦闘機はその状況が続きます。初めて戦闘機に乗るパイロットは、気絶してしまうそうです。こわツ!
9Gが人間の限界だそうです。
④主題歌や挿入歌がよかった!
映画「トップガン マーヴェリック」の主題歌は
レディー・ガガ「Hold My Hand」
バラードだったので、最初はレディー・ガガだとは思いませんでしたが、とてもいい曲です。
そして、トップガンといえば、前作からの
Danger Zone (トップ ガンのテーマ) / KENNY LOGGINS
今回は最初からこの曲が流れました。
前作からのファンにはたまらない選曲だったのではないでしょうか。
そして
Harold Faltermeyer & Steve Stevens『Top Gun Anthem』
この曲も前作からのトップガンでも、今作でも流れていました!
④F14 トムキャット
主人公であるマーヴェリックが、前作の「トップガン」で乗っていた戦闘機。
今作品では時代遅れの戦闘機になっており、戦闘機に乗るパイロットでさえ、AIに頼るべく未来が待ち構えているらしくて、パイロットは必要なくなると言われています。
「まだ今はその時じゃない」とマーヴェリックは言い、自分の限界を超えるのですが、かっこいいです。
そのマーヴェリックが載っていたF14が、今作品でも敵陣から逃げる際に使用した戦闘機が、F14トムキャット。
前作を見ているファンの方は「おぉぉぉ!!!」と思ったのではないでしょうか?
私は前作は見ていませんが、ちょっとコアな漫画で「エリア88(1979年~:新谷かおる)」という漫画を小さい頃読んでいた事がありまして。
簡単にあらすじを言うと、飛行機のパイロットになることを夢見ている、孤児だった主人公と幼馴染。
幼馴染が主人公に嫉妬し、酔っぱらった隙に「外人部隊(エトランジュ)の入隊申込書」にサインを書かせられ、目が覚めた頃には傭兵部隊として入隊する事になってしまったというとんでもないストーリ。
この基地から除隊するには、高額の違約金を支払うか、契約満了まで生き延びるのみ。
この漫画では戦争が中心なので、戦友が次々に殉職するのには泣けました。
その過酷な戦場で主人公は、様々な戦友と出会うのですが、その中でミッキー・サイモンというアメリカ人の傭兵が載っていた戦闘機がF14トムキャットだった事を思い出します。
本物のF14トムキャットを見れた!と嬉しかったです!こんな動きするんだと。
両翼がウィーンと広がるんですね。
映画「トップガン マーヴェリッ」の感想まとめ
最後の戦闘シーンが一番、力が入りました!
横で見ている息子が立ち上がりそうになったくらいです笑。
訓練シーンでは、10Gに耐えるシーンで「気を失うパイロット」もいてハラハラしていましたが、それよりも一番ハラハラするのは、本番。
敵地へ向かうシーンです。
訓練では、死ぬ確率は少ないが、本番は死が隣り合わせ。
時間通りに遂行しなければ追手に撃墜される。
時間をクリアできてもミサイルを各班1発づつ、2発命中させなければならない。
そこをクリアしてからは地獄の10Gに耐える。
その後は直ぐに敵が待ち構えている。
生還の可能性は限りなく低い。
そして今回は、予定外の敵がマーヴェリック達を感知して追ってくる。
難関を超えても難関しかない。
皆生きて帰れるんだろうか…。
そして敵と戦う際には、旋回が多い。
苦しそうな顔の役者さん達を見るたびに、ハラハラしていました。
最後の戦闘シーンが一番興奮します!
「次は4DXで観る」という人の気持ちがよくわかります。
戦闘以外では、ストーリーもなかなか良かったと思う。
マーヴェリックが不可能を可能にさせる無茶ブリが好きです。
冒頭の「10G」の件や、敵陣へ向かう訓練は無理だと言われたが、マーヴェリックが指定のタイムよりも早くクリアして、可能にしてしまった事。
無理やりだけれど、皆の心を動かした。
「考えるな動け」とマーヴェリックはルースターに言う。
しかし、マーヴェリックがルースターの命の事を第一に考え、敵を前に動けなかった時の事。
「マーヴェリック!考えるな!動け!」と逆に、ルースターがマーヴェリックに言ったセリフ。
最後にルースターがマーヴェリックに「きっと父ならそうしてた」と伝えます。
泣けました。
今回は、意外にも息子が「トップガンを見てみたい」というので仕方なく「吹き替え版」で見ました。
結果、吹き替え版でも楽しめます!
吹替版でも結構、観客は多かったです。
吹き替え版だからか、年配の方や家族層が多かった。
息子はこの話の内容についていけるのだろうか?途中で中だるみしないかな?と心配でしたが、映画を見終わり言った言葉が
「映画の中で一番最高に面白かった!」でした。
驚きました。
知らぬ間に子供は成長している…。