映画「ALIVEHOON アライブフーン」
◎日本発祥「ドリフトレース」の世界をCGに頼らず、実車を用いた撮影!!
よりリアルなカーアクション映像を期待できる映画になっている。
◎「eスポーツで日本一のレーサー」の主人公が、解散の危機に陥ったドリフトチームにスカウトされ、リアルドリフトの頂点を目指す!!
◎主演は野村周平。
映画「ALIVEHOON アライブフーン」の【あらすじ&映画感想】を紹介します!!
映画「ALIVEHOON アライブフーン」のあらすじ
チーム『アライブフーン(ALIVEHOON)』の監督兼レーサー:武藤亮介(陣内孝則)と、チーム『D-MAX』のレーサー:小林総一郎(青柳翔)がドリフトレースで対決するところから始まる。
ドリフト日本一の座に2年連続で居座る総一郎に対し、ベテランのトップレーサー、武藤が挑む勝負だった。
しかしレース中に、武藤はヘアピンカーブで膨らんでしまい、壁に車をぶつける接触事故を起こし、レースは小林の勝利となってしまう。
その一方で、大羽紘一(野村周平)はスクラップ工場で働いていた。
人づきあいが苦手で口数も少ない青年だった。
その日は先輩から「回収リストが出ていない」と注意される。
紘一は黙ったままいると「お前、仕事ナメてんだろ」と怒りをぶつけられる。
そこに「どうした?」と、会社社長の檜山三郎(モロ師岡)があいだに入ります。
「だいたい、社長は紘一に甘すぎるんですよ」と言う社員に
檜山は「紘一によく聞かせておくから」となだめました。
紘一は、工場の倉庫の2階で寝起きしていました。
そこには紘一専用の「レースゲーム用のゲーム機」がありました。
人づきあいが苦手な紘一ですが、実は
eスポーツのレースゲーム部門では日本一の実力を誇る人物。
仕事が終わると、毎晩のように倉庫の2階でレースゲームをして腕を磨いていました。
その時ゲームを終えた紘一は、世界的に有名なゲーマー、リック・ロペスに組まないかという誘いのメールを送っていた。
翌日。
休日で昼過ぎまで寝ていた、紘一のところへ檜山がやってきました。
武藤夏実(吉川愛)を一緒に連れてきた。
夏実は紘一に「自分のプロチームへ入ってくれないか?」と言います。
紘一は「eスポーツのチーム」だと思い込み承諾。
すると「すぐにテストを受けて」と、夏実の車でテストを受ける場所まで行くことになる。
しかし夏美の車は、「自分でチューンしてある」というかなりの改造車だった。
紘一はチーム入団が、eスポーツのゲームではなく、リアル車のほうだと気が付く。
その事を話すと、夏実は「ここ最近eスポーツのゲーマーが、プロのレーシングドライバーになる事も多い」と語り、紘一の事を知った上で、期待していました。
テストを受ける海辺のコースに着いた二人。
まずは手本として、夏実がコースを走ります。
いきなり車はドリフト走行し、助手席に座る紘一は驚きの顔を隠せませんでした。
コースを走らせた夏実は、紘一と運転を交代する。
しかし、実際にレーシングカーを運転したことがない紘一は、いきなりエンスト。
最初の一周はギアチェンジもスムースにいかず、普通に走行するだけでした。
(やはり、実車でドリフトをしたことのない紘一には無理か…)と思う夏実。
コース一周を周り切った紘一に「大丈夫?」と夏実が心配そうに声をかける。
スタート地点に戻った紘一は「あ、でも大丈夫だと思います」と言うと、2周目を走り始めた。
すると紘一の運転は今までとは違い、いきなりドリフト走行で走り続ける。
夏実はそれを見て驚き、嬉しそうに「経験者ならそう言ってよ!」と紘一に言いますが、紘一は「本当に、今日が実車が初めてです」と言う。
さらに夏実は驚き、そのまま紘一を連れて自宅Team ALIVE(チーム・アライブ)へ連れて行き、仲間に紹介しようとするが…。
映画「ALIVEHOON アライブフーン」の映画情報:キャスト
映画「ALIVEHOON アライブフーン」2022年6月10日公開。
《キャスト》
■Team ALIVE(チーム・アライブ)■
・大羽紘一(野村周平)
人付き合いは苦手。
ゲームの才能は驚異的で、e-sportsで日本一を獲得している。
・武藤夏実(吉川愛)
新人メカニック。
明るく真っ直ぐな性格。
紘一をスカウトした人物。
・武藤亮介(陣内孝則)
夏美の父で元トップレーサー。
チームの監督。
・葛西隆司(本田博太郎)
チーフメカニック。
「伝説のチューナー」の称号を持つ。
・田村孝(きづき)
メカニック。
葛西に憧れ尊敬している。
■レーサー■
・小林総一郎(青柳翔)
ドリフト日本一の座を3年連続で守る。
・柴崎快(福山翔大)
若手の中では、実力は抜群。
しかし金と名誉に執着しており、勝つためには手段は選ばない。
・齋藤太悟(齋藤太吾:本人)
・檜山三郎(モロ師岡)
・チームスクリュー・オーナー(土屋アンナ)
《スタッフ》
《監督・編集》下山天
《脚本》作道雄、高明
《主題歌》NOISEMAKER「Hunter or Prey」
《エグゼクティブプロデューサー・企画原案》影山龍司
《監修》土屋圭市
《プロデューサー》瀬木直貴、沢井正樹
《撮影監督》清川耕史
《音楽》吉川清之
《ドライバー(カースタント)》
・大羽紘一レースカー実走(中村直樹)
・武藤夏実他ドリフト指導(久保川澄花)
・小林総一郎レースカー実走(横井晶志)
・柴崎快レースカー実走(北岡裕輔)
映画「ALIVEHOON アライブフーン」の感想
①ドリフトレースに大興奮!!
この映画は、CGには一切頼っていない、リアルなドリフト!!
実際に走行した人は、本物のカーレーサ―。
■主人公:大羽紘一のカーレースで実際走ったレーサーは、中村直樹さん。
「全日本プロドリフト選手権(通称:D1)に参戦するレーサーであり、2021年のD1グランプリチャンピオン。
■紘一のライバル的存在、小林総一郎のレースカー実走者は横井晶志さん。
彼も2018年、2019年のD1グランプリチャンピオン。
この2人のレースが特に凄かった!
車の横にピッタリ2台くっつき、抜くか抜かれるかのレース。
その2台の車間が少しずれただけでもクラッシュしそうで、緊張感たっぷり!
ドリフトのブレーキ音やマフラーからの爆音もたまらない!
映画館ならではの大迫力を味わえました。
②主人公の心理的描写が少ない映画
今作品の主人公:大羽紘一は、人付き合いは苦手で、何か聞かれても必要以上に答えない。
自分から声をかけるという事も、ほとんどないように見えました。
最初は、主人公だったら「生い立ち」や話さなくても心理的描写があってもいいはず。
しかしこの映画の主人公は最初から最後まで、特になし。
紘一は「なぜ人と話すのが苦手なのか?」「なぜ、e-sportsにハマったのか?」「日本一を目指したのは訳があったから?」など気になるところだと思いますが、経緯もなし。誰かに語る描写も、何もありませんでした。
ただ「小さい頃から、何をやっても上手くいかなかったが、ゲームだけは集中して続けられた」という紘一。
それだけだった。
最初はそんなストーリーに少し疑問を感じました。
しかし、主人公は何も言わないけれど、ここでなにか決心をしたのかという描写があります。
檜山が武藤亮介の所へ訪ねてきた時です。
檜山が来たので、紘一を呼ぼうとすると、紘一はどこへ行ったのかいませんでした。
その時、檜山は武藤に「あいつはゲームばっかりで人づきあいも苦手で、そんな状態で年をとったら苦労する。こっちでうまくやっているようで良かった。」と亮介に言う。
それに対して亮介は「俺だって好きな事だけしかしなかったし、それでも店も持てた。皆のお陰でチームも持てた。」と語る。
亮介は決して紘一のやっている事を悪くは言わない。
それどころか肯定してくれているような気がした。
その場にいないと思っていた紘一が、トイレの前でこの会話を聞いて何かを考えているようだった。
そのシーンから、最後の決心した紘一に繋がっていくんじゃないかなと勝手に思っています。
あまり話しかけない紘一ですが、大会で紘一に負て暴れていた柴崎に近づく。
「なんだ。笑いに来たのか!」と罵倒する柴咲に、「アンタに頼みがある」と話しかける紘一。
その後直ぐに、レースの場面になってしまうが、多分ここで「チームの皆をよろしく頼む」ような事を言ったんだろうなと思いました。
きっとこの映画は総合的に、ストーリーやドリフトレースを「考えるな、感じろ」的な映画だったような気がします。
③グランツーリスモ
「グランツーリスモ」は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されているゲームソフトのシリーズ。(PlayStation 1~5、PlayStation Portable)
レーシングドライバーの生活を仮想体験する「グランツーリスモモード」や、試験を受けてライセンスを取得したり、レースイベントに出場して賞金を稼ぎ、車の売買・チューニングやメンテナンスなどを行いながら腕を磨いていく要素があります。
『グランツーリスモ4』『グランツーリスモ5』『グランツーリスモ6』では、レーシングチームの監督となりAIドライバーに指示を出すB-Specモードも含まれているそうです。
映画の主人公:紘一がプレイしていたゲームとなっています。
勿論、映画と同じように、世界で対戦も可能。
日本全国の都道府県から日本一を目指すeスポーツ大会もあります。
その中でも驚きなのが、「少年の部」10歳という最年少ドライバーがいたらしいです。スゴ!!( ゚Д゚)
さらに「グランツーリスモ」で高齢者の認知機能全般が改善されたとの発表があったらしいです。
年齢を問わず参加できるゲーム!!
なんて凄いゲームなんでしょうか。さらに認知症も改善するなんて。
(目は悪くならないのかな…)
④主題歌や挿入歌がめっちゃ良かった
この映画でレースの時にかかる曲。レースにあっていてカッコいい。
しかも、曲がならなくていいレースシーンではちゃんと鳴らさないのがまたいい。
歌っているのは外人?日本人?と分からなかったのですが、調べました。
主題歌は北海道札幌市出身のオルタナティヴロック・バンド
NOISEMAKERの「Hunter or Prey」。
同映画の挿入歌に起用されている「APEX」とあわせて、2022年2月発売のEP『AXIS』に収録されているらしいです!
日本人だったーー!!かっこいい。ワンオクっぽい。
⑤主人公:紘一が「ちはやふる」の真島太一(野村周平)だった
主人公を演じたのが、野村周平さん。
寡黙な主人公を演じてくれましたが、そういえば、映画「ちはやふる」にでてたよね?
金髪ででてたよね?
よくしゃべっていたよね?
そう、千早(広瀬すず)と新(新田真剣佑)の幼馴染だった太一!!
今回のキャラとは真逆で驚きました。
映画「ALIVEHOON アライブフーン」の感想まとめ
この映画は、あまり目立ってなかった映画なのですが、徐々に評価が上がってきているらしいです。
今回映画館へ行ったときは、なんと1日1本しか上映してなかったので朝早くから観に行きました笑。
なにが良かったかというと、やっぱりドライブテクニックですね!!
カッコいいし、大興奮です。
昔F1とか子供の時にテレビで見た記憶はあるけれど、ドリフトレースがあるのを初めて知りました。
ドリフトといえば「頭文字D」しかしらない笑。(昔、ドリフトで山を下る車の助手席に乗った時は怖かった)
昔、「頭文字D」の実写版映画『頭文字[イニシャル]D THE MOVIE』を観に行ったことがありましたが、この時も大興奮でした。
その映画は日本の漫画実写版なのに、キャストやスタッフがほとんど香港人で成り立っている映画でした。
この映画のドリフト、漫画にある「溝落とし」をリアルに再現してあり感動したのを覚えています。
今見たら、「ALIVEHOON アライブフーン」とどっちが凄いんだろ。
機会があったらまた観たい。
「藤原とうふ店」のハチロクは健在です(漫画は数年前に完結しましたが)