皆さんこんにちは。
今日は、映画とかドラマではなく本を紹介しようと思います。
昔、よく子供に読み聞かせていた本の一つを紹介します。
それは落語です!!
「心をそだてる はじめての落語101」
はじめての落語にぴったりの決定版登場! 「寿限無」「時そば」「まんじゅうこわい」などおなじみの話をはじめ、古典落語から楽しい話を厳選。これ一冊読めば、落語の魅力がすべてわかる決定版
この本を選んだキッカケ
小さい頃、聞いたことのあるお話が何個かありました。
「寿限無」や「まんじゅうこわい」そして子供の時に聞いてトラウマになった「死神」。
そして時は流れ、子供が生まれ、「読み聞かせの本」のレパートリーを増やそうと思って選んだのがこの本でした。
色んな「落語」が知りたい。
自分の好奇心が抑えきれず(?)少し無理やりでしたが、この本を子供のために購入(そして自分も読みたい)
その夜、子供に落語を読んであげるとウケていたので買ってよかったと思いました!
話は「101」もありますが、一つのお話はそこまで長くはありません。
1日に一気に3つの物語を読んだりもしたこともあったっけ。
今でもたまに、息子がこの本を引っ張り出して読むこともあります。
内容紹介・著者情報など。
内容紹介(「BOOK」データベースより)
まぬけな人、そそっかしい人、知ったかぶりする人、けちな人…人間だれでも、なにかしら短所や欠点を持っているものです。そんな人間の不完全さを、あたたかく笑い飛ばし、楽しくかしこく生きていくための知恵がたくさん詰まっているお話が、落語です。ひとつひとつのお話を読んで笑っているうちに、自然と人に対するやさしさや、地に足のついた考え方、かしこいふるまいなどが伝わってくるでしょう。そんな、生きた知恵をお子さまに伝える一冊として、本書をお届けします。
目次(「BOOK」データベースより)
おなじみの話/長屋のゆかいな人たち/みんなの人気者、与太郎/ごぞんじ八つぁん、熊さん、ご隠居さん/おかしな親子/おもしろ夫婦/たのしい動物の話/のんきな殿さま、さむらい/まぬけなどろぼう/いろんな商売/ふしぎな話、こわーい話/ことばあそび/上方の話/とっておきの話
著者情報(「BOOK」データベースより)
高田文夫(タカダフミオ)
1948年、東京都生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。在学中は落語研究会に所属。卒業と同時に放送作家の道へ進み、数々の歌謡・バラエティー番組をはじめ、「オレたちひょうきん族」「ビートたけしのオールナイトニッポン」など人気番組の構成を手がける。1983年、立川談志家元の落語立川流に入門、落語家・立川藤志楼としても活動。「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(ニッポン放送)パーソナリティー。落語専門誌「落語ファン倶楽部」(白夜書房)編集長。お笑いライブ「我らの高田笑学校」プロデューサー。多岐にわたって活躍中
石崎洋司(イシザキヒロシ)
1958年、東京都生まれ。慶応大学経済学部卒業後、出版社に勤務。10代後半から民話の採集をおこない、語り物に興味をもつ。『ハデル聖戦記』三部作(岩崎書店)でデビュー
金原瑞人(カネハラミズヒト)
1954年、岡山県生まれ。翻訳家・法政大学教授。ロバート・ウェストールの『かかし』(徳間書店)の訳で翻訳家としてスタートをきり、以後、現代小説から古典、絵本や児童書から一般書、ミステリーから評伝まで幅広く手がける
もとしたいづみ(モトシタイズミ)
1960年、大分県生まれ。出版社勤務を経て、子ども向けの作品を書きはじめる。翻訳、作詞、短歌など幅広い分野で活躍するほか、落語や狂言など日本の伝統芸能全般への関心が高く、また、無声映画の弁士のもとで活弁を学ぶなど趣味を超えた活動も多岐にわたる。絵本『ふってきました』(絵/石井聖岳、講談社)で第39回講談社出版文化賞絵本賞と、第13回日本絵本賞を受賞
令丈ヒロ子(レイジョウヒロコ)
1964年、大阪府生まれ。講談社児童文学新人賞に応募した作品で注目され、1990年『ぼよよんのみ』(講談社)で作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
私のおススメ
私がこの中で好きだったお話を紹介します!
「しわい屋」
あるところにケチな男がいて、けちんぼうなので「しわい屋」と呼ばれています。
どれくらいケチか。というと、ご飯におかずをつけません。
隣の鰻屋からただよってくる「鰻の焼ける匂い」をかぎながら、それをおかずにご飯を食べると言うケチっっぷり。
それを面白く思ってなかった「鰻屋の主人」が来たり、「ケチ比べをしようとする男」が来たり。
ケチ比べをする話の内容を聞くと「こんなケチな男、現実にいないだろうな」と思いますが、お互い屁理屈を言い合っているようで面白く感じます。
「子わかれ」
飲んだくれで女遊びばかりしている大工の男が、女房に愛想つかされ、子供とも離れて暮らすと言う内容です。
しかし、女房の「ありがたさ」が分かり真面目に働きだす。
その後のやり取りが、何とも言えずホロっとして暖かい気持ちになる。
「死神」
はい。私が小さい頃少しトラウマになった話です。
きっと子供用のテレビ番組でやっていたと思うのですが、死神も嫌いでしたし、ロウソクの沢山ある部屋でのやりとりが怖かった気がします。
なぜ、普通に読めるようになったかというと
NHKドラマ「昭和元禄落語心中(2018年:岡田将生)」という番組を見た時のこと。
主人公である、菊比古(八代目 有楽亭 八雲)を演じた岡田将生さん。
彼の落語「死神」が凄かった。
怖いんですけど、ね。
でも滅茶苦茶魅力的で印象に残りました。
そして、菊比古の親友でありライバルだった正反対の性格の初太郎(二代目 有楽亭 六助)を演じたのは山崎育三郎さん。
彼も「死神」を演じますが、菊比古とは全く違って、凄く豪快な死神だった。
演じる人によって凄く印象が変わるんだなと思いました。
※このドラマは、雲田はるこによる漫画『昭和元禄落語心中』(しょうわげんろくらくごしんじゅう)を原作とした作品。
その事もあって普通に読めるようになりました。
私と違って、子供はこの話が大好きです。
親子なのに…笑。
ちなみに、米津玄師さんの「死神」もこの落語を元にしています。
死神を消す呪文「アジャラカモクレン…」も歌詞に組み込まれてますね。
PVがまさにそれをアレンジしてあるので面白いです笑。
※米津玄師シングル「Pale Blue」の3曲目に収録してあります。
「地獄八景」
これは、タイトルに「地獄」とありますが話を読んでいくと、思ったよりもファンタジー要素があるような内容。ギャグマンガっぽい。
いきなり主人公が地獄行きになっていた。
怖そうなストーリーだけれど、主人公は関西弁を喋る「のんきで気楽な性格」なので全然そんな雰囲気ではありません。
すごく愉快で面白いお話。
オチも凄く好き。
「芝浜」
この主人公は「子わかれ」の主人公と同じように、飲んだくれの主人。
カミさんも呆れる程の「のんべぇ」です。
ある日芝浜へ働きに行くと、大金の入った財布を拾う所からはじまって…。
この本の作品の中で、一、二を争うくらい好きです。
これも『昭和元禄落語心中』で初太郎が自分の演目として「芝浜」をやっていましたが、感動しました。とくにオチを行った時、自分と重ね合わせてたんだろうな…と。
まとめ
この本以外の落語のお話も知りたいのですが、この本の様に、ギュッと沢山落語が詰まった本って、なかなかありませんねー。
本屋行くと探したりしますが、ない。
※絵本だと、1話しか無いものばかり。
落語って、たまに「くだらない話」もあるんですが、そこがまた良かったりするんです。
気になる方はぜひ。
おススメ。