映画(アニメ)「時をかける少女」
もし、時を遡る力「タイムリープ」を手に入れる事が出来たなら…。
1966年から連載された筒井康隆によるSF小説「時をかける少女」が原作
「原作の出来事から約20年後の世界を描いた作品」となっている。
作品の主人公:紺野真琴の叔母:芳山和子が原作の主人公として描かれている。
キャッチコピーは「待ってられない 未来がある。」
映画「(アニメ)時をかける少女」の「あらすじ&映画感想」を紹介します!!
映画「(アニメ)時をかける少女」のあらすじ
東京の下町にある「倉野瀬高」2年生である紺野真琴(仲里依紗・Emily Hirst)は
医学部志望の津田功介(板倉光隆/Alex Zahara)と、春に転校してきた間宮千昭(石田卓也/Andrew Francis)という二人のクラスメイト男子と「遊び仲間」として親しく付き合っていた。
そして7月13日。
真琴は小テストが抜き打ちで行われたり、調理実習で大きな失敗をしたり、中庭でふざける男子学生に巻き込まれたりするなど、その日一日はいつも以上に運が悪いと感じます。
そして放課後、真琴は理科準備室で不審な人影を目撃。
確認しようとしたが、その瞬間に実験室に落ちていたクルミのような物を、うっかり「割って」しまう。
その時から、真琴は時間を飛び越えて過去に戻る力「タイムリープ」を手に入れることになったが…。
映画「(アニメ)時をかける少女」の映画情報:キャスト
映画(アニメ)「時をかける少女」/2006年7月15日(日本)、2007年3月9日(台湾)、2007年6月14日(韓国)、2007年7月4日(フランス)、2007年8月23日(香港)、2008年6月13日(アメリカ)公開。
《スタッフ》
《監督》細田守
《助監督》伊藤智彦
《製作総指揮》角川歴彦
《制作》丸田順悟/マッドハウス
《プロデューサー》渡邊隆史/角川書店》、齋藤優一郎/マッドハウス
《脚本》奥寺佐渡子
《美術監督》山本二三
《撮影監督》冨田佳宏/旭プロダクション
《CG》ハヤシヒロミ/Spooky graphic
《ラインコーディネーター》奈良井昌幸
《編集》西山茂/リアル・ティ
《音楽》吉田潔
《音楽プロデューサー》岡田こずえ
《アニメーション制作》マッドハウス
《登場人物》
・紺野 真琴《こんの まこと》…仲里依紗/Emily Hirst
主人公。
ショートヘアで快活な性格の高校2年生。。
始業時間ギリギリに登校することが日常となっている。
学校の成績は中の下。
・間宮 千昭《まみや ちあき》…石田卓也/Andrew Francis
真琴の男友達。
高校2年の春に真琴のクラスに転校して来た。
真琴同様、毎朝遅刻ギリギリで登校している。
数学の成績は極めて優秀だが、一方で簡単な漢字すら読めない。
・津田 功介《つだ こうすけ》…板倉光隆/Alex Zahara
真琴のクラスメイトで遊び友達。
真琴とは中学時代から親交がある。
授業中などには眼鏡をかけている。
家は病院で彼自身も医者を目指しており、勉学に優れている。
・芳山 和子《よしやま かずこ》…原沙知絵/Saffron Henderson
真琴の叔母で、原作のヒロイン。
美術館《東京国立博物館》で絵画の修復をしている。
30代後半だが独身。
浮世離れしたその雰囲気からか、真琴からは「魔女おばさん」と呼ばれている。
・藤谷 果穂《ふじたに かほ》…谷村美月/Natalie Walters
ボランティア部に所属する、真琴たちの下級生。
引っ込み思案な性格。
過去のボランティア部の活動から功介に好意を抱いている。
・早川 友梨《はやかわ ゆり》…垣内彩未/Kristie Marsden
真琴と仲がいいクラスメイト。
・紺野 美雪《こんの みゆき》…関戸優希/Shannon Chan-Kent
真琴の妹で中学生。
真琴には常々「バカ」と評されているが、真琴より真面目な性格。
映画「(アニメ)時をかける少女」の感想
①原田知世さんの映画とはストーリーが違います
元祖「時をかける少女」といえば、1983年の原田知世さん主演映画を始め、多くの女優さんで映画、舞台等になった作品です。
そんな有名な作品なのに、私は今まで一度も見たことが無かったのです…。
この作品を見た時に、こんなに現代風なの?と驚きました。
それもそのはず、原作の物語から何十年も先の時代のストーリーだそうです。
原作のヒロインは、主役である真琴の叔母として登場しています。
(※なので、私は原作のストーリーは未だに知りません…)
②若さゆえに
皆さんは、タイムリープ出来たら、とりあえず何をしますか?
私だったら、競馬やロト6に…笑。
でも、タイムリープはそんなに甘くはない世界のようです。
過去に戻って、何か違う事をしてしまうと、少しずつ他の出来事もズレが生じてしまう。
本作品の主人公:真琴もそうでした。
彼女の場合は、最悪な一日をやり直す為にタイムリープしました。
しかし、やり直すたびにうまく行かなかったり、その事によって未来が変わってしまったりして、何度も何度もタイムリープする。
最初は自分の為に。
途中からは何故か他人の為に。
見ているこっちは、だんだん真琴はいったい何をしたいのか、そこまで未来を片っ端から変えなくてもいいのにとイライラしてくる。
途中で真琴本人もいったい何やってるんだろうと言う気持ちになっている気がする。
最終的にはとんでもないことになってしまい、後悔する事に。
しかし、千昭が言っていたように、タイムリープの力がとんでもない事を考える大人に手にわたらなくてよかった。
③タイムリープの表現が新しい
凄いなと思ったのは、真琴がタイムリープしている空間。
「デジタル時計」が現れたり、そう思うと「アナログ時計の歯車」が出てきたり、「空間の歪み」や、「走っている馬が駆け抜けていったり」表現が新しい。
今までは凄く早いスピードや、ドラえもんのタイムマシンの表現に慣れていたので、ちょっと感動。
その後、出口へ続くのですが「ブラックホール」→「ホワイトホール」へ抜けたという感覚。
そういえば、映画『スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo!(2015年)』のタイムワープの表現も凄かった。
これは映画館で見たので、ちょっと酔いそうな感じでした笑。
④沢山の受賞☆
・第11回アニメーション神戸賞 作品賞・劇場部門
・第31回報知映画賞特別賞
・第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
・第30回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞
と他にも数多くの賞を受賞しています!
映画「(アニメ)時をかける少女」の感想まとめ
年頃の女の子の描写がよく書きだされています。
妹をバカ呼ばわりしたり、意識していなかった男友達が、自分の事を「好きだ」と言われた瞬間、どうしていいか分からないといった、素直になれない感じが良かった。
前半はさほど深刻ではなく、青春アニメっぽいかんじだった。
このまま突っ走って終わるのかな。と思っていました。
後半からはだんだんSFっぽくなってひきつけられました。でもまさかの未来人には驚いた。
未来人だった彼は何年後から来たのか不明だけれど
「川が地面を流れているのを初めて見た」
「自転車に初めて乗った」
「空がこんなに広いことを初めて知った」
「こんなに人が沢山いるところを初めて見た」
という事を考えれば、凄く遠い未来なのかもしれない。
最後のセリフ
「未来で待っている」
「うん、すぐ行く。走っていく。」
その最後のセリフが凄く切なくて印象的でした。